1999年の秋に、私(岡田)は会社を退職し、家事手伝い兼、発明家になりました。
世間では発明家はまともな職業とは思われないのでしょうが、明治生まれの私の曽祖父はビロード織りの自動織機の開発で特許を取得し、多くの従業員をかかえて、第一次世界大戦の当時は床下に金貨の入った甕を埋けていたぐらい繁盛したそうです。しかし私の曽祖父が生牡蠣を食べて腸チフスにかかり、幼い祖母を残して死んでから、急速に事業が傾いて、すっかり没落し、もはや跡形もありません。
そんな話を私にしてくれていた祖母が、旅先であっけなく心筋梗塞で死んだことから、ふと、自分が発明家をやろうと思い立ちました。私も若かったので、何かしら血迷ったのかもしれません。独立して事業を始めることが、こんなに難しいとも知らずに...。
2006年09月13日21時56分
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