ToDoリスト管理の方法として見た場合、グループウェアには、Excelワークシートの共有よりも劣っている点があること、しかもその影響は管理者にとって特に大きいことを、前回の記事で指摘しました。

管理者の負荷が増えると、どういう悪影響があるでしょうか?

現代の組織においては、ますます多くの現場リーダーが、管理と実作業を兼務する「プレイング・マネージャー」であるため、管理作業負荷の増大は、実作業時間の減少と表裏一体です。管理の負荷が増えれば、実作業と管理作業との両立が困難な状況に陥ることは、容易に想像できます。

グループウェアの導入効果として、担当者一日あたり何十分の作業時間を削減できるか、という議論は、多くのベンダーが展開していることですが、担当者レベルの生産性向上効果がいくらあったとしても、管理者のパフォーマンスが低下してしまっては全体ではマイナスです。

俄かには信じがたいことかもしれませんが、かえって逆効果になることすら有りえるのです。