鉄飛テクノロジーの岡田です。

AI が人間の仕事をすぐに全部奪うかというと、日本の、特に中小の製造業では当分ないと思っ
ています。
なぜなら、彼らはマニュアル化されていない阿吽の呼吸で仕事をしているからです。

例えば、見積書のファックスが送られてきて、その余白に手書きでパパッと図面を書いて、それを見て工場が製品を作っているような世界です。
職人が親方から目で見て盗むような、紙にすらなっていないノウハウが現場にはまだ山ほどあります。

テキストになっていないこういう「暗黙知」は、AI には絶対に学びようがありません。
いくら最新のシステムを入れても、データが存在しないのですから。これが強力な防波堤になって、日本企業への AI の浸透は世間で言われているよりも遅れるはずです。
ただ、裏を返せば、一度デジタル化(テキスト化)されてしまえば AI は 100%の再現性で動くので、やはり時間の問題ではあります。

「AI を導入したいけれど何からやればいいか」という相談をよく受けますが、魔法のような AIツールを探す前にやるべきことがあります。
それは、現場の手書きのメモや脳内のノウハウをテキストにして、ファイルに落とし込み、いつでも検索できる状態にすることです。

まずは自社の泥臭いデータを整理すること。そこからやらないと、AI 活用なんて夢のまた夢ですね。