さて、前回はExcelを「ホメ殺し」ましたが、チームでToDoリストを運用することを考えた場合、
Excelには決定的な弱点があります。

チームで一覧を共有して随時更新するのが困難

Excelワークシートは、誰かが編集している間、別のユーザは読取専用でしか開くことができません。(Excelに「ブックの共有」機能があることは知っていますが、使っているユーザは少ないでしょう)

それぞれのToDoが完了する都度、各自がToDoリストを書き換えることで完了報告が行なえると良いのですが、誰かが編集すると別のユーザは書き込めないため、完了報告が遅れがちになります。

事務局を立てて、特定の担当者がToDoリストの「お守り役」になり、ToDoの新規登録や完了報告を電子メールで受けて、Excelシートに転記すれば、人数が増えても運用できるのですが、この役目が結構大変です。専任のアシスタントを増員するならともかく、プレイングマネージャが片手間にできる作業量ではありません。

ToDo一覧のデータが破損する恐れがある

実は決定的な問題点は、データ消失のリスクです。Excelで「ブック共有」を行なって、数十人のユーザが同時にブックを共有すると、エラーが発生してファイルが破損する危険もユーザ数に比例して増加します。ToDoリスト全体がひとつのXLSファイルであるため、破損するときもデータ全滅になりえます。

結局、ExcelによるToDo管理も、数人×数週間の規模が限界ではないかと考えられます。