FileBlog with ONLYOFFICE
WindowsファイルサーバのOffice文書を、ダウンロードせずWebブラウザで直接編集
ファイルサーバ・リモートアクセス・システムFileBlogと、
WebオフィススイートONLYOFFICE(Ascensio System)とのコラボレーションが実現しました。
メーカーのプログにも紹介されています。[英語版] | [日本語版]
- 既存ファイルサーバのOffice(Word / Excel / PowerPoint)文書を、ダウンロードせずWebブラウザで直接編集できます
- Windowsネットワーク環境と同じファイルアクセス権が適用されます(Active Directory連携、Azure ADとのSAML連携あり)
- ブラウザで動くWebアプリなので端末にOfficeアプリケーションのインストールは不要です
- VPNやリモートデスクトップより多人数利用時のネットワーク負荷が小さく動作が軽快です
- お客様環境にインストールするパッケージソフトな(クラウドサービスではない)ので、データを社内に留めて運用できます
- 編集を許可しつつ、印刷禁止・ダウンロード禁止などの制御も可能です
利用イメージ
(クリックで拡大します)
動作環境と提供形態
お客様環境にインストールされるシステムです
- SSLサーバ証明書をインストールしてインターネットに公開して利用可能です
- お客様社内のWindowsユーザ(Active Directoryドメインユーザ)でログインします
- 見えるファイル・編集できるファイルはファイルシステムのアクセス権に依存します
- 注意)ONLYOFFICEはWebSocketを利用するため、プロキシサーバなど利用時には注意が必要です
提供形態
- FileBlog with ONLYOFFICEは、FileBlogとONLYOFFICEのコラボレーション製品です
- 典型的には、一台のアプリケーションサーバに、FileBlogとONLYOFFICE両方のサーバソフトウェアをインストールします。鉄飛テクノロジーにて、導入作業・連携動作設定を行います
- 鉄飛テクノロジーが一括して下記のライセンスを販売します
- ファイルサーバアクセス用に用いるFileBlog本体のユーザライセンス
- FileBlogの文書編集オプション
- ONLYOFFICEのライセンス(同時編集ユーザ数に応じて)
※鉄飛テクノロジーはAscensio Systemと契約を結んだ、ONLYOFFICEの販売代理店です
価格(例示)
FileBlog30ユーザライセンス ONLYOFFICE 50同時編集ユーザライセンス 連携環境構築・初年度保守 |
547,500円 |
FileBlog100ユーザライセンス ONLYOFFICE 50同時編集ユーザライセンス 連携環境構築・初年度保守 |
1,329,500円 |
※全文検索無しのファイルサーバWebアクセスのみの場合。別途文書数ライセンスを追加することで全文検索も可能です。詳細はお問い合わせください
リモートワーク方式として、VPNやVDIとの違い
FileBlog with ONLYOFFICEは、Web上の文書エディタによる編集方式をとります。リモートワークの実現方式として、従来から一般的だったVPNやVDIのに方式と比べ、比較的少ない通信負荷で多人数がアクセスできるなどの利点を持っています
WebエディタONLYOFFICE | VPN+デスクトップOffice | VDI+デスクトップOffice | |
---|---|---|---|
ダウンロード | 不要 | 必要 | 不要 |
必要サーバ資源 | 中 | 小 | 大 |
必要ネットワーク帯域 | 小 | 大 | 中 |
端末セットアップ手間 | なし | 大 | 中 |
ダウンロード 許可・禁止制御 |
サーバで設定 | 原則許可 | 原則禁止 |
印刷 許可・禁止制御 |
サーバで設定 | 原則許可 | 原則禁止 |
ようやく実現できた方式です
私たち鉄飛テクノロジーは、2007年以来、「Windowsエクスプローラの機能をブラウザ上に再現する」ことに最大の努力を注ぎ込んで、FileBlogを開発し続けてきましたが、その当初から、「Windowsエクスプローラと、Microsoft Officeの組み合わせによる、社内ファイルサーバを中心としたネットワーク環境」を、「Webブラウザ上のファイル一覧・検索システムと、Webブラウザ上の文書閲覧・編集システムの組み合わせによるネットワーク環境」で置き換えたいというのは、私たちの悲願でした。
しかし、Office文書エディタは、ファイル形式の仕様が複雑で機能が多く、簡単に実現できるものではありません。本家本元のマイクロソフト自身も、デスクトップ版の機能を網羅したWeb版の文書エディタを未だにリリースできていないほどであり、私たちは、実用的に使えるWeb版文書エディタの登場を10年間以上待ち続けたことになります。
Microsoft Office互換のデスクトップエディタ製品は、これまでもオープンソースのものを含めてさまざまなベンダーから発表されてきましたが、ヨーロッパやアメリカを主要市場とするこれら製品は、一般に日本語の扱いを苦手としていました。ほとんどの製品の体験版を試してみましたが、日本語が文字化けしたり、かな漢字変換しようとするとカーソルが遠くへ飛んで行ったりして、実用にたえず、数えきれないほどの失望を味わいました。
しかし、ONLYOFFICEは違いました。デスクトップアプリとして開発が始まった多くの製品と異なり、ONLYOFFICEは最初からWebブラウザのHTMLキャンバス上にすべてを描画するWebアプリとして開発されており、Webブラウザというプラットフォームを最大限に生かしており、デスクトップでは動くけれどもWebブラウザ上では問題がある、ということがありません。Microsoft Officeとの互換性についても、利用頻度の高い機能についてはほとんどを網羅しており、実用上これで十分だと思わせるものでした。残念なことに一部の日本語フォント名を認識できない不具合がありますが、これも製造元に報告済であり、いずれ対応されると見込んでいます
デスクトップ版のMicrosoft Officeとのすみわけ
ゼロから新しい文書を作成する際の操作性については、やはりデスクトップ版のOfficeの方が高機能でかつ動作速度にも優ります。したがって、今後もデスクトップ版のOfficeの役割は無くならないでしょう
とはいえ、原型を作成済の文書に情報を追記するという場面では、Web版の文書エディタでも十分に実用にたえるものです。
たとえば
- 作成済のチェックリストに、チェックを入れる
- 作成済の名簿をもとに、出欠を取ったり、新規メンバの追加など一部編集する
- 作成済のワークシートをもとに、日付・名前・数量・金額などを入力して、見積再計算や、ローンシミュレーションなど数値計算を実行する
- 議事録や日報などのテンプレートをもとに、内容を記入する
というような場面で、Webブラウザを介してリモートからファイルを編集できるならば、ファイルをダウンロードしてデスクトップ版Officeを起動する必要がなくなり、ダウンロード許可を与える対象ユーザを最小限に限定することが可能になり、情報セキュリティの強化にもなるのです。
もちろん、Webブラウザの性能向上につれて、いつかWeb版文書エディタの能力がデスクトップ版に追いつき、追い越す日が来ることを、私たちは信じています。