長年運用されているファイルサーバには膨大なデータが蓄積されています。これらは企業
にとってかけがえのない情報資産です。しかし現実には、数千万から 1 億を超える大量のフ
ァイルは業務を停滞させる数の暴力となって、ユーザー部門や情報システム部門に降りかか
ってきます。
たとえば、データが特に多いのは建設業界などです。建物を建てたときの現場写真や施工
図面は、その建物が解体されるまで、場合によっては 50 年以上も保存が必要です。自動車
や船舶の製造に関するデータや教育現場の卒業者名簿なども保管期間が長い傾向にありま
す。数百万から数千万文書がボリュームゾーンですが、中には 1 億文書を超える企業もあり
ます。
整理されていればデータが膨大でも問題はありませんが、「何年以上前のデータは一括で
削除する」といった運用ができている企業はまれです。担当者別や顧客別に作られた無数の
フォルダにファイルが散在していたり、1 つのフォルダに大量のファイルが分類されずに放り
込まれていたりするケースが少なくありません。
Windows エクスプローラは、複数のフォルダを横断して検索しようとすると時間がかかりま
す。さらに、1 つのフォルダに数万件のファイルが入っている場合、フォルダを開こうとするだ
けで画面が 5 分以上固まってしまうこともあります。このような状況が続くと、ユーザーはファ
イルにアクセスしようとしなくなってしまいます。せっかく蓄積した情報が、誰にもアクセスされ
ないまま容量だけ増え続けるのは非常にもったいないと思います。
整理されていない膨大なデータは、ユーザーにとって記録を探しても見つからないストレス
の原因になり、情報システム部門にとっても運用やハードウェア更新に伴うサーバの引っ越し
に莫大な費用と工数がかかる原因になっています。
クラウドを利用するとサーバの運用は楽になりますが、データの置き場所との距離が離れて
しまう分、ファイルを開く際に遅延が生じる懸念があります。ファイルサイズが大きくて頻繁に
開くファイルをクラウドに置いてしまうと、「ファイルを開くだけで 30 秒待たされる」などの不満
が出てしまいます。クラウドへの移行が全ての企業にとっての最適解ではありません。
既存のファイルサーバはそのままに、Web ブラウザで素早く検索・閲覧
こうした課題を解決するのが、弊社のファイルサーバ検索・文書管理ソフトウェア「FileBlog」
です。既存のファイルサーバを参照して全ファイルのインデックスを作成し、ファイル名やファ
イル内のテキストを対象とした高速な全文検索ができるようになります。

FileBlog の製品概要
数千万から 1 億に及ぶ文書のインデックスの構築は決して容易ではありません。大量のフ
ァイルの中には、アプリケーションの異常終了などで破損したファイルが必ず混ざっていま
す。こうしたデータにぶつかると、エラーを起こして処理が止まってしまう恐れがあります。私
たちは 20 年かけて改良を重ね、異常なファイルに引っかからないようにそのデータを切り捨
てて、最後まで処理し切るノウハウを積み上げました。
ハードウェアの性能を引き出す並列処理技術も強みです。CPU の複数のコアを使って一度
に多数のファイルを並列処理することで、1 件ずつの処理に比べて大幅な時間短縮を実現し
ています。
インデックス構築がいつ終わるか分からない状態は、待っている情報システム部門にとって
負担です。私たちが導入支援に伺う際は、1 日目に全体のボリュームを確定させることを最
優先に動きます。10 時ごろからセットアップを始めたとすると、正午前にはインデックス構築を
スタートさせます。13 時ごろには大まかな全件数が判明して、16 時ごろには「今日は 20%終
わりました。このペースならいつごろには完了します」と、明確な見通しを提示するようにして
います。1000 万~2000 万文書クラスであれば、多くの場合は大体 1 週間程度で導入が終わ
ります。
FileBlog でインデックスを構築すれば、ファイルの検索や一覧表示が快適に実行できるよう
になります。1 つのフォルダに大量のファイルが集中している場合は、フォルダを開いた際に
検索を促す仕様になっています。数万件のファイル一覧から必要なファイルを目視で探すの
は困難なので、全てのファイルを表示する意味はないからです。検索すれば、数万件の中か
らすぐに目当ての 1 件を見つけられます。

FileBlog の画面イメージ
Active Directory または Windows ローカルユーザーアカウントでユーザー認証をするため、
ユーザー登録や権限設定を追加する必要がない点も、情報システム部門の運用負荷を下げ
ます。設計図面は設計部のみ、人事情報は管理部のみといった既存のアクセス権限を検索
結果に反映させ、シングルサインオンや IC カード認証も含め、各企業に合わせた運用が可
能です。
製品外のトラブルにも向き合う現場主義のサポート
ファイルサーバ環境は Windows だけではありません。FileBlog は Windows ファイルサーバ
向けのパッケージソフトウェアですが、お客さまの環境に合わせて Dell や NetApp などの
NAS 環境への導入にも対応してきました。
時には OS やデバイスごとの癖も壁となったことがあります。たとえば印刷・デザイン業界な
どで多く使われる macOS は、ファイル名の扱いが Windows と異なるため問題になることがあ
りました。
macOS で作った ZIP ファイルを Windows で展開しようとしたときや、Mac 端末と Windows 端
末で同名のファイルを書き込もうとしたときに、「ファイル名が文字化けする」、「同名に見える
ファイルが 2 つ出現する」などの予期せぬトラブルに見舞われることがあります。FileBlog は
この違いをできるだけ吸収して、どちらの OS で作成したファイルも検索にヒットするようにし
たり、ブラウザの OS を判別して動作を変えたりといった対応をしてきました。
特定の拠点ネットワークや特定の端末のブラウザからアクセスできないなどの問題にも、顧
客先に赴いて細かくログを取ったり、パケットをキャプチャーしたりして原因を究明してきまし
た。「セキュリティ強化のために暗号化ソフトウェアを入れたら検索エンジンが全く使えなくなっ
た」という顧客に対して、安全性を確保したまま全文検索ができる仕組みを構築した実績もあ
ります。
また FileBlog は、価格体系の面でもお客さまの多種多様なニーズに応じられるよう、ユーザ
ー数と文書数を細かく掛け合わせたマトリクス型の価格体系を用意しています。

マトリクス型の価格体系のイメージ
「ユーザー数は多いが文書は少ない、マニュアル共有が目的」のお客さまがいれば、「10 人
で数千万件のファイルを扱う」お客さまもいます。ユーザー数と文書数は必ずしも比例しませ
ん。それぞれの規模と用途に合った、納得感のある価格で導入できるように細かく設定してい
ます。
ファイルサーバは企業の情報資産の要であり、事業継続の生命線です。容量は増え続ける
一方ですし、簡単に止められるものではありません。管理は本当に大変ですが、どうかファイ
ルサーバを大切にして、誇りを持って守り抜いてください。私たちが全力でサポートします。

